2014年 05月 08日
武井武雄の世界展
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連休も終わりましたね。
我が家は、連休後半初日は、主人が風邪で一日寝ていましたが
こどもの日と最終日は近場ですが主人と娘と一緒にお出かけしました。
こどもの日は、
高島屋横浜店8Fギャラリーで催された『武井武雄の世界展』を見てきました。
ふだんは、家から1時間ぐらいかかるのに、この日は高速も空いていて
40分位で付きました。
私は、大正から昭和にかけて、発行された
『コドモノクニ』『キンダーブック』などの児童向け雑誌や
その時代の絵本が好きなのですが
中でも武井武雄さんが描かれる絵がとても好きで
今回の展覧会は楽しみにしていました。
武井武雄さんは、大正の終わりから昭和初期にかけて活躍され
子供のための絵を芸術に高めた"童画の父"と呼ばれています。
今回の展覧会は武井武雄さんの生誕120年を記念し
童画、版画、刊本作品、おもちゃ・陶芸など総計約400点にのぼる作品を展示した
とても見応えのある展覧会でした。
ファンタジックで色合いのうつくしい作品のほか、
おっかないけれどどこかコミカルに描かれているお化けの絵があったり、
東京芸大で銅版画を学んだ技術を活かした、エッチングや木版画作品も素晴らしい物でした。
まるで銅板画のようにも見えるペン画は、繊細で緻密なラインで描きこまれています。
その美しさにため息が出るほどでした。
水彩絵の具で描かれた絵は、透明感があり、
クレヨンで描かれた絵はふわっとしたまろやかな色が独特の色合いです。
顔を近づけてよく見てみるとクレヨンで塗りつぶしているわけではなく、
濃淡の違う数色のクレヨンの独立した細いラインの集合で
色ので変化をつけられていました。
深みがあり油彩のようにも見えます。
会場は、とても広くて見やすく
年配の方々も多く来場されていました。
本の横書きの文字が右から左に書かれているのを見て
「私もひらがな習った時には、右から左に書いていたのよ。
ある日学校で左から書きなさいと言われた時には困ったわ~」
とか
「日本にこんな素敵な絵を描かれる画家がいたとは知らなかったわ・・
ほんとうに色合いやデザインが素晴らしいわね。。」
と話しかけてくださるご婦人や
「私は、キンダーブックを持っていたの。だけれど戦争で焼けちゃったのよ。」
と話しておられる方もいて
みなさんとても楽しまれている様子でした。
武井さんは戦争前に最愛の母と二人の息子を立て続けに亡くされ、
その悲しみを忘れるために制作に没頭したという
鎌倉彫の箱が展示されていました。
その赤い小箱は、深い悲しみや情念を秘めているように見えました。
戦後の物資がない時代に、長女のため古い葉書に絵を描いて制作したという
トランプも展示されていました。
はがきの宛名がところどころに見えます。
長女に贈ったのし袋にさらりと描かれた描かれた絵にも、父親が我が子を思う気持ちが滲んでいるようでした。
日本のおもちゃ(郷土玩具)の収集家でもあり、自身もおもちゃのデザインをしました。
それらのおもちゃはイルフ(武井さんの造語、フルイの反対で新しいという意味)トイス(おもちゃ)といいます。
会場にはイルフトイス数点と、デザイン画も展示されていました。
どの作品も素晴らしかったのですが私も娘もキンダーブックのコーナーを何度も見返しました。
ちょうど私の父や母の子供の頃に発行された雑誌でしょうか。
こんな雑誌を手にした子供たちが羨ましい。。
八百屋に並んだ擬人化された野菜たちがじゃんけんしたり、相撲をとったりしている姿を見ていると
自然と笑みが出てきます。
金太郎、花咲か爺、猿蟹合戦、一寸法師、カチカチ山、浦島太郎、雀のお宿、桃太郎
などのキャラクターなどが汽車に乗っている絵や
幼稚園の出席カードがとても可愛らしくて
私も娘もいつまでも見ていたいね~と話しました。
原画を目に焼き付けて・・会場の外に出て
グッズコーナーで図録を買いました。
階下で、コーヒーと母に頼まれた化粧品を買って帰りました。
武井武雄世界展は、この後も京都、大阪の高島屋を巡回するそうです。
翌日は、横須賀美術館にいきました。
その様子はまた・・
我が家は、連休後半初日は、主人が風邪で一日寝ていましたが
こどもの日と最終日は近場ですが主人と娘と一緒にお出かけしました。
高島屋横浜店8Fギャラリーで催された『武井武雄の世界展』を見てきました。
ふだんは、家から1時間ぐらいかかるのに、この日は高速も空いていて
40分位で付きました。
私は、大正から昭和にかけて、発行された
『コドモノクニ』『キンダーブック』などの児童向け雑誌や
その時代の絵本が好きなのですが
中でも武井武雄さんが描かれる絵がとても好きで
今回の展覧会は楽しみにしていました。
武井武雄さんは、大正の終わりから昭和初期にかけて活躍され
子供のための絵を芸術に高めた"童画の父"と呼ばれています。
今回の展覧会は武井武雄さんの生誕120年を記念し
童画、版画、刊本作品、おもちゃ・陶芸など総計約400点にのぼる作品を展示した
とても見応えのある展覧会でした。
おっかないけれどどこかコミカルに描かれているお化けの絵があったり、
東京芸大で銅版画を学んだ技術を活かした、エッチングや木版画作品も素晴らしい物でした。
まるで銅板画のようにも見えるペン画は、繊細で緻密なラインで描きこまれています。
その美しさにため息が出るほどでした。
水彩絵の具で描かれた絵は、透明感があり、
クレヨンで描かれた絵はふわっとしたまろやかな色が独特の色合いです。
顔を近づけてよく見てみるとクレヨンで塗りつぶしているわけではなく、
濃淡の違う数色のクレヨンの独立した細いラインの集合で
色ので変化をつけられていました。
深みがあり油彩のようにも見えます。
会場は、とても広くて見やすく
年配の方々も多く来場されていました。
本の横書きの文字が右から左に書かれているのを見て
「私もひらがな習った時には、右から左に書いていたのよ。
ある日学校で左から書きなさいと言われた時には困ったわ~」
とか
「日本にこんな素敵な絵を描かれる画家がいたとは知らなかったわ・・
ほんとうに色合いやデザインが素晴らしいわね。。」
と話しかけてくださるご婦人や
「私は、キンダーブックを持っていたの。だけれど戦争で焼けちゃったのよ。」
と話しておられる方もいて
みなさんとても楽しまれている様子でした。
武井さんは戦争前に最愛の母と二人の息子を立て続けに亡くされ、
その悲しみを忘れるために制作に没頭したという
鎌倉彫の箱が展示されていました。
その赤い小箱は、深い悲しみや情念を秘めているように見えました。
戦後の物資がない時代に、長女のため古い葉書に絵を描いて制作したという
トランプも展示されていました。
はがきの宛名がところどころに見えます。
長女に贈ったのし袋にさらりと描かれた描かれた絵にも、父親が我が子を思う気持ちが滲んでいるようでした。
日本のおもちゃ(郷土玩具)の収集家でもあり、自身もおもちゃのデザインをしました。
それらのおもちゃはイルフ(武井さんの造語、フルイの反対で新しいという意味)トイス(おもちゃ)といいます。
会場にはイルフトイス数点と、デザイン画も展示されていました。
どの作品も素晴らしかったのですが私も娘もキンダーブックのコーナーを何度も見返しました。
ちょうど私の父や母の子供の頃に発行された雑誌でしょうか。
こんな雑誌を手にした子供たちが羨ましい。。
八百屋に並んだ擬人化された野菜たちがじゃんけんしたり、相撲をとったりしている姿を見ていると
自然と笑みが出てきます。
金太郎、花咲か爺、猿蟹合戦、一寸法師、カチカチ山、浦島太郎、雀のお宿、桃太郎
などのキャラクターなどが汽車に乗っている絵や
幼稚園の出席カードがとても可愛らしくて
私も娘もいつまでも見ていたいね~と話しました。
原画を目に焼き付けて・・会場の外に出て
階下で、コーヒーと母に頼まれた化粧品を買って帰りました。
武井武雄世界展は、この後も京都、大阪の高島屋を巡回するそうです。
翌日は、横須賀美術館にいきました。
その様子はまた・・
by mint-a-la-mode
| 2014-05-08 11:32
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