2007年 07月 09日
ニッポンの夏~
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一昨日は、七夕でしたね。
関東は雲の多い一日でしたが時々晴れ間ものぞき
織り姫様と彦星様、きっと一年に一度の逢瀬が叶ったことでしょう。
土曜も日曜も子供達は家で勉強していました。
「ねぇ~どっかに遊びに行こうよ~」
と誘っても、
「勉強が忙しいの・・試験も始まるし。。。」
と子供達に相手にしてもらえませんでした。
主人と二人で出かける当てもないので
二人でマンションのプールで汗を流しました。
昨日の夕食は久しぶりにお寿司に舌鼓を打ちました~
ネタが大きくて新鮮です。
「中トロ、うま~い!」
「えんがわもおいしいよ~」
「こんな美味しいものを食べられるのはパパのおかげね~」
「おかげ、おかげ~♪」
50貫あった寿司が瞬く間になくなってしまいました。
たらふく食べたあとに
デザートは西瓜です。
ニッポンの夏って感じがしていいねぇ~
さてお待ちかね?の高校時代のお話の続きです~
ご用とお急ぎでない方は読んでいって下さい。
何せ、35年も前のことでありますから
多少、記憶が薄れているところがありますが
そのあたりはご容赦を~
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文化祭が終わり、平常の生活に戻った教室。
クラスメイトは皆、文化祭以前よりもずっと仲良しになって
教室のムードは和気あいあいとしていました。
私と、H君は、多少ぎくしゃくした感じはありましたが
席も近かったので自然と冗談を言ったり、
いつもの仲良し仲間とお昼ご飯を食べたり
普段と同じような生活に戻っていました。
結局、彼からはなんのアクションもないまま
私たちはやっぱりつきあわないんだな。。。と
お互いが納得しあっていたように思います。
もし、H君がすごく強引でぐいぐいと引っ張ってくれたら
事態は変わっていたかもしれません。
でも、まだ16歳の男子、ついこの前まで中学生だった彼には
どうしていいのかわからなかったのかもしれません・・
私たちの間のもやもやとした思いは形をなすこともなく
あえなく消えてしまったのであります。
同じ頃、私はひとつ前の席に座っている男子が
妙に浮かれて嬉しそうにしているのをみてショックを受けていました。
彼は文化祭の時に他のクラスが催したデートコーナーで
知り合った女の子とのツーショット写真を周りの男子に見せびらかしていました。
デートコーナーは、
ひと目会ったその日から、
恋の花咲くこともある~
見知らぬ貴女(あなた)と
見知らぬ貴男(あなた)に、
デートを取り持つ
パンチDEデート!!
を模したもので
教室の前と後ろの入り口から男女が別々に入り迷路のようなところを通って
セットされた椅子のところまで歩いていきます。
椅子に座ると反対側は布で仕切られていて
向かい合う席に座っている異性と話をします。
しばらくすると1.2.3で布がはずされ
はじめてご対面~という事になります。
その後、記念写真を撮っておしまい!というものでした。
写真は私のところにもまわってきました。
ピンクのちり紙?でハートをかたどった飾りをバックに
N君が見知らぬ女の子と一緒に嬉しそうに笑っています・・・
周りにはやし立てられまんざらでもなさそうなN君の姿を見て
「男ってどうしてこうも間抜けた顔ができるんだろう・・・・」
となぜか妙に腹正しくなって・・そしてだんだん悲しくなってきました。
はじめてであった女の子と嬉しそうに写真なんかとっちゃって・・
だいたい、そういう趣味の悪い催し物に
趣旨がわかっていながら参加したのだとしたらほんと最悪・・・
そのころ私は仲良し仲間の中の女友達二人と交換日記をしていたのですが
そんな思いを日記にぶちまけていました。
交換日記をしている女友達二人とファイアーストームで踊ったH君
そのほかに5人の男子が仲良しグループだったのですが
N君もその中の一人でした。
普段あまり話はしたことがないのですが
少し前から私は彼のことが気になっていました。
文化祭の間、講堂で軽音楽部やフォークソング部が
コンサートを開いていましたが、
それにN君が出演するのを知ってこっそり見に行ったりもしました。
手製のエレキギターをもって歌う姿に
ノックアウトされそうでした~
しばらくして、交換日記が私の元に戻ってきました。
放課後、交換日記仲間3人が集まって
何気なくノートを机の中から出して見ようとしたら
中から、紙のような物が1枚はらはらと床に落ちました。
拾い上げてみると、
なんと!!それはN君が見せびらかしていたあの写真ではありませんか・・・
でもなにか変です。。。
写真は真ん中からびりびりと破られ、N君だけが写っています。
反対側に写っていたはずの女子の姿がありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
?????????????
「どういうことや?」
「やったやん~!はよ電話せな!」
私は半ば放心状態で友達二人に
学校の玄関にある公衆電話まで引っ張って行かれました。
「せやけど、電話番号しらんやん・・」
「知ってる知ってる、うち同じ中学やってん。
家も近所やし・・・」
電話番号は、Yちゃんが教えてくれました。。
「ほんまにかけんの・・・」
「かけやんとなんにもはじまらんやないの~」
「せやけど~」
。。。どきどきが止まりません。。。
「やっぱり、ちゃうで~これ、やめとこや~」
「なにゆうてんねん!今かけなんだら女やないでぇ~。」
「せや、ぜったいかけなあかん!」
そんなこんなでとうとう彼の家に電話をかけました。
「あかんわ~家の人がではったら、どないしたらええのん~?」
「もしもし、Nです。」
「Tと申しますけど、Kくんいらっしゃいますか?」
「ぼくですけど。。。」
でた~!でた~どないしょうどないしょう・・・
「あの~さっきぃー・・・半分だけの写真がノートにはさんであったんやけど・・・・」
「・・・・・うん・・あのな・・・
よかったら、僕とつきおうてほしいんやけど・・あかん?」
「えーっ!!!ほんまに・・・・・・どないしょう・・・
ほな、・・・・はい、お願いします。」
「ほんま?・・・ありがとう。そしたらあした・・・」
「うん、あした・・・」
そういうわけで、めでたくN君が、私の初カレとなりました。。。
電話を切って、思わず友達3人で「おーっ!」と雄叫びを上げていました。
帰り道、スキップしたくなるような気持ちを押さえながら、
ほんとうにこんな時、マンガみたいにとびはねたくなるんだぁ~
と思いながら家にかえったことを覚えています。
七夕のイメージでアレンジ
by mint-a-la-mode
| 2007-07-09 15:51
| かぞく